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10 Wゴルフ倶楽部

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「Wゴルフ倶楽部」

30年前に訪問したWゴルフ倶楽部とは大違い。

数年毎に来場をしているが、樹木も年々成長し、コース、クラブハウスも

5年前に改装され、全てに趣の有るゴルフ場に成っている。

風流人ハチが理事として指導・監督をしているお蔭か。


ここでは、飛距離を捨て安定性を求めたショットが全く通じない。

東京のコースとは異なり、距離の有るコースなので第2打が、
180~200ヤード近く残る。

イメージ 1

東京では、残り130~150ヤード程でグリーンに楽々パーオンさせる事が
出来るが、それが全く出来ない。

病棟を夢遊病者の様にさ迷ったイクの様に、コースをアチコチさ迷う。

途中のコースの記憶も定かでない。

イクも病棟体験を引きずった様に1番、4番ホールで2度の大叩き。

出だしからギブアップ寸前の様相だ。

7番ホール・パー4 449ヤードから見る玄海灘は美しいが
コースは険しい。


イメージ 4


イメージ 3


ハーフの終わった時点で、おでんを食らう。

昔から変わらぬ懐かしい食堂でのおでんは、ひと際嬉しい。

スジ・糸こんにゃく・大根・袋、

う、ま、い、、、

スコアの詳細は覚えていないが、食したおでんの詳細は良く覚えている。


東京の甘いコース、接待コースに慣らされたゴルフでは通じないと反省。

難航不落の小倉城。

ハチは、ここでは地の利を生かし余裕のシングルプレー


リベンジを近い、悪夢を振り払う様に一路、川棚温泉に向かう。

途中、壇ノ浦の合戦場の見渡せるパーキングで休憩。

海沿いに旧英国領事館跡が見えるのも興味深い。

グラバーが長州藩に鉄砲・大砲を売り討幕を行った舞台でもある。

その長州の反政府軍・革命政府によって作られた日本、
今でも阿部首相=長州藩の流れを汲んで歴史が動いているのが不思議だ。

歴史的名所旧跡に感銘を覚えるも、九州での惨敗にデニ、イクは、
平家の落ち武者の様な心境で壇ノ浦を後にする。


「劇場旅館 川棚グランドホテル」

旅館かホテルなのか?良く分からない名前だ。

「男性3名なのでコンパニオンをお付けしますが、、」と女将の
おもてなしの優しいメッセージ

劇場の役者は客かコンパニオンか?

何の劇を演じるのか良く分からないが、我々には明日が有るので、
今回は女優との劇場共演は御断りする。

宿に着くなり温泉に直行!!

広い露天風呂に癒される。


イメージ 2

しかし、男女の温泉にはベルリンの壁の様に高いコンクリート塀が聳え建っている。

「お湯に浸かれば、お肌も心もリフレッシュ!」と詠っているが、何か
不足しているようだ。

過っては、コンクリート塀では無く、背の低い笹の垣根が並んでいる素朴な風情だったのだろう。

その笹の隙間からは、湯煙にボンヤリ浮かぶ美しい姿が垣間見れた事であろう。それが、本来の保存すべき日本の伝統文化である。

ベルリンの壁は崩壊し、東西自由に行き来が出来る様に成ったが、この壁が崩壊する日は来るのだろうか? 

日本の伝統文化が復興する日を夢想しながら、誰も居ない貸切状態でゆったりとラジウム温泉に浸かる。


湯上がり後のお楽しみは、ディナー

小食プランに名物イカの生き作りをプラスして貰う。

イカの刺身は、新鮮なので絶品。

只、胴体が刺身に成って盛り付けられているイカが

目玉をキョロキョロさせているのには、同情を覚える。

生まれ変わってもイカには、成りたくないものだ。

小食プランでも充分の量、質で下関の味を堪能、大正解だった。

翌朝も下関の味覚を揃えた数十種類はあるバイキングスタイルの朝食。

仲居さんも皆、愛想が良いので朝から気分が良い。

これならコンパニオンも愛想、サービスが良いのであろうと推測すると
昨夜、女将の申し出を断ったのが少し悔やまれる。

ピアニスト、コルトーが絶賛をした辺りの景色。

イメージ 5



フランス育ちのコルトー、本当は景色よりもその当時の混浴露天風呂を
愛でたので有ろう。同じジェントルマントとして、彼の心情が良く分かる。


いよいよ本州最西端のゴルフ場、中部銀次郎を育てた下関ゴルフ倶楽部へ
出発だ。


<つづく>




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